「Lullaby For My Insomniac」は、アルバムの最後に収録されている曲で、直訳すると「不眠症のための子守唄」。その名の通り大人の子守唄って感じだが、なんでもこの曲はJames Blake（ジェイムス・ブレイク）が、現在の彼女である女優のJameela Jamil（ジャメーラ・ジャミル）との恋愛にインスパイアされて作った曲だと噂されている。
各音楽サービスで視聴・購入
さて、他の曲はどうだろうか。早速Apple Musicで聴いてみた。
前作に続きメロディーを楽しむ音楽ではなく音や声、世界観を楽しむ音楽で、完成度はとても高い。「ビョーク」や「サーペントウィズフィート」が好きな人にハマるのではないかと思う。
一方で Hemlock Recordings や R&S Records で斬新で狂気的なポスト・ダブステップをやっていた初期のジェイムス・ブレイク好きにはとってはモヤモヤするかもしれない。「私の惚れたジェイムス・ブレイクはもっと創造的だったハズだ」と。
売れてからのジェイムス・ブレイクは良くも悪くもクラブ・ミュージックに触れることは少なくなった。むしろクラブとは正反対の音楽に没頭している。もうジェイムス・ブレイクは今の形で落ち着いてしまうのだろうか。それとも変わっていくのだろうか。
どちらにせよアーティストあるあるで「売れるとつまらない音楽しか作らなくなる」と言われているが、ジェイムス・ブレイクにだけはそうなって欲しくない。
