San Holoを擁する<Heroic>から鬼才 Stephen が、デジタルシングル “TRACER” をリリース

2015年に発表した「Crossfire」がYouTubeで1億回再生を超え、アメリカを中心に人気の実験的エレクトロニック・シンガーソングライター Stephen が、デジタルシングル “TRACER” をリリース。あわせて、人気ゲームオーバーウォッチの世界トッププレイヤー Kabaji のプレイ映像をフィーチャーしたリリックビデオを公開した。

劇的にエモいサウンドで日本国内でも圧倒的な支持を集める San Holo を擁するレーベル<Heroic>よりリリースされた本作。「追跡者」を意味する「TRACER」は、世界中で人気のオンラインゲーム『オーバーウォッチ』のキャラクターの名前でもあり、楽曲は自身が以前ライム病を患っていた際に同ゲームに熱中していた経験が題材となっている。

世界トップのオーバーウォッチプレイヤー Kabaji のプレイ映像を用いたリリックビデオは、Stephenによる不穏なトラックとボーカルをさらに印象的にさせる作品。

8月には Stephen の2枚目となるアルバムのリリースも予定だ。

【Stephenからのメッセージ】

ビデオゲームは常に私の人生の一部でした。 5歳のとき、叔父がウルフェンシュタインを遊ばせてくれたことを覚えています。私の親友もゲーマーに育ちました。学生時代、ディアブロ2のキャラクターについて空想するだけで10,000時間は費やしたと思います。

そして数年前にライム病を患っていたとき、ビデオゲームは私を苦しみ苦痛から救い出してくれました。これは私が幻想的なチームベースのシューティングゲーム:オーバーウォッチと出会った頃のことでした。
それは私がいつも切望していた競争、創造性、友情、そして夢中になってしまうようなアートとデザインの世界、そのすべて与えてくれました。
それから約1年間、治療のために医師の診察を受け、家に帰ってからは眠りにつくまで遊んでいました。

ライム病からは奇跡的に回復しました。しかし私は仕事に復帰してどれだけ一生懸命頑張ったとしても、病気などのコントロールできない力ですべてが崩壊してしまう可能性がある、ということを恐れていました。私の努力は無意味なのではないだろうか?

そのため、オーバーウォッチを通して現実から逃れたいという気持ちは無くなることはありませんでした。罪悪感や恥ずかしさを感じ、現実を直視することが難しくなり、直感を信じられなくなり、自分が嫌いになりました。

そしてこの曲と、この曲が収録されるアルバム全体に影響を与える戦いを始めました。中毒の対立です。私は自分の苦しみや問題の対処をすることも、自身を空っぽにしてすぐに満足できる世界に逃げることもできます。

「TRACER」は、逃げ出したいゲーマーと、犠牲をはらって自らを輝かせたい夢想家、2つの力の間の物語です。これから数ヶ月間、楽曲をお届けすることでたくさんの話題を提供します。これが今の私にとってのすべてです!

LOVE YOU GUYS!!