【11月号】アンダーグラウンド・ミュージック 7選【ヘッドホン爆音必須】

このページでは、音楽オタクのライター全員が協力して「ここ一ヶ月の間にリリースされたアンダーグラウンド・ミュージックの中で、ヤバかったトラックを出し合い、それらから更に厳選したものをお届けします。

ぜひ世界最深部の最新音楽をチェックしてください。

フランスを拠点に「Bite This!」「Dim Mak Records」などからリリースを重ねる『Basstrick』の最新作が堂々の1位!

ブラジリアン的なサウンドを容赦無くハードかつ陽気にメイクした完全フェス向けのゴリ上げトラック。ディープラヴァーからも「これはテンション上がる」と評価の高かった作品。

ハウス・レジェンド『フェリックス・ダ・ハウスキャット』と『Chris Trucher』の新作が2位。

デリック・メイなどのデトロイトテクノ勢が好きそうな黒くミニマルなハウスは、爆発的な場面はないがひたすらツボを抑えられているかのような中毒性があり、「ずっと踊ってられる」と高評価。

最近巨大フェスシーンで盛り上がりを見せるテックハウスとアフロハウス。その2つを一度で堪能できるのがこちら。ハウスシーンで絶大な人気を誇るRampaのアフロ・ディープ・テックハウストラック!

派手な盛り上がりはなく、ひたすらズブズブとハメてくる中毒性の高さに「クラブで聴きたい」と高評価。

超絶フィンガードラムテクでも知られる『Mad Zach』の最新EPから、狂気的な映画音楽の様な世界観を身にまとった、美しくもハードでドープなレフトフィールドベース!

胸がドキドキするほどオシャレで甘くて粋なディープ・ハウス。ロンドン期待のルーキー『Cody Currie』が、LAのバンド『Thumpasaurus』とコラボした作品。

Spotifyが公表するSNSで拡散されているアーティストランキング<バイラル50>の常連である2人組ユニット『Party Pupils』と、今年2月にデビューアルバムを発表したばかりのルーキー『Louis Futon』の共作で、先日<COLORS SHOW>への出演を果たした期待の黒人シンガー『TOBi』をフューチャーした優しいサウンド。

長年に渡りD&Bシーンを牽引する『トータル・サイエンス』と、メキメキと頭角を現してきている『War』の共作EP、2曲入り。ブリブリとウネるサイバー系ベースラインが渋いサウンドに、ほんのりリキッドとジャングルが加わったハイブリッド系。両面どちらもGood。

あとがき:勢いが急激に落ちていると感じる「あのジャンル」

今月も大量の名作がリリースして嬉しいです。特に様々なベースミュージックが融合して新しい音がモリモリ産まれているレフトフィールド系のジャンルは超アツいですね。

あとデヴィッド・ゲッタやらがアフロ系ディープ・ハウス界のレジェンドであるBlackcoffeeと一緒に曲を作ったり、大型フェスでEDMのDJ達がテック・ハウスをかけまくったりして、ハウス系も良い勢いで変化を遂げています。

一方で「ダブステップ(ブロステップ)」と「ビッグルーム」は急激に勢いを失っているように感じます。

リリースされるブロステップやビッグルームを聴くと「またそのパターンか。もう飽きたわ」と感じでしまうことがほとんどで、あれだけ狂ったように聴いたブロステップがただのウルサイ存在になりつつあります。

かつて流行したビッグビートと同じようにこのまま廃れてしまうのか、または進化を果たして復活を遂げるのか。今後のシーンに注目したいと思います。