矢作俊彦×大友克洋の名作『気分はもう戦争』に新作読みきり。4/16発売の「漫画アクション」にて掲載

AKIRAの大友克洋 × 鬼才・矢作俊彦

あの“戦争”から38年――矢作俊彦×大友克洋 のふたりが、「完全新作読みきり」で帰還!!!!!1980年~81年、「漫画アクション」(双葉社)で連載され、単行本は40万部を超える大ヒットとなった『気分はもう戦争』の続編となる完全新作の読み切りが、「漫画アクション」5/7号(4月16日発売)に登場する。

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あらすじ

198X年X月X日。ソ連が中国領内に侵攻し、中ソ戦争が勃発。思うところあって参戦することになった義勇兵の「ハチマキ」「めがね」「ボウイ」の3人は、戦場を転々とする。みずからの意思で赴く者や、それとは知らずに戦争に巻き込まれていく者たちの「従軍記」の部分と、「戦争」に翻弄される日本の人々のエピソードが、オムニバス形式で描かれる。義勇兵3人のほか、大学受験に失敗した受験生や、武器の密売に関わる元自衛隊員、太平洋戦争が終わったことを知らなかった元軍人なども出てくる。

作者の矢作&大友コンビも登場

中ソ戦争が勃発したと聞くと、矢作&大友の二人は「漫画アクション」の原稿締切や現実から逃れるため、戦争ルポ漫画を描いて一儲けしようと考える。漁船を奪い、戦線である中国大陸を目指すが――。

戦火の中にあって、とぼけた義勇兵3人の掛け合いが絶妙

「ハチマキ」
国士舘大学付属工高土木工学科卒。元はアフガンでゲリラ兵として戦っていたが、中ソ戦争が勃発するといてもたってもいられず参戦。愛刀の日本刀を片手にソ連兵や中国兵とも一戦を交える、好戦的性格。

「めがね」
横浜市立大学水産学部中退。元左翼過激派の危ない「めがね」。ハチマキに巻き込まれる形で中ソ戦争に参戦。眼鏡に「義勇軍」と書かれたヘルメットを着け、戦場ではいつも昭和30年代の日本の歌謡曲を歌っている。

「ボウイ」
ガタイのいい、野球ヘルメットを被ったアメリカ人。M60などの銃火器を愛用し、ハチマキとはアフガン時代から共に戦っていた仲間。何故一緒に戦っているのかは謎。

矢作俊彦からの直筆メッセージ




お気づきでしょうが、このプロローグにはまだ続きが。
原稿用紙8枚にわたって書かれたこの血潮の続きは、書店店頭ポスターで見れる――かも!?

大友克洋からのメッセージ

「手描きです。全て手描きです。」
以上!!!!!!!

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著者プロフィール

●原作:矢作俊彦(やはぎとしひこ)
1950年、神奈川県生まれ。作家。1968年、ダディ・グースのペンネームで漫画家としてデビュー。
1972年、「ミステリマガジン」に短編『抱きしめたい』を発表して作家デビュー。以後『マイク・ハマーへ伝言』『真夜中へもう一歩』で注目を集める。大友克洋との合作コミック『気分はもう戦争』は40万部を超える大ヒットに。2004年、『ららら科學の子』で第17回三島由紀夫賞受賞。他の著書に『スズキさんの休息と遍歴』『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』『悲劇週間』『フィルムノワール/黒色影片』などがある。

●作画:大友克洋(おおともかつひろ)
1954年、宮城県生まれ。漫画家、映画監督。1973年、「漫画アクション増刊」掲載の『銃声』(原作/プロスペル・メリメ)にてデビュー。1979年、初の単行本となる『ショートピース』(奇想天外社)で注目を集める。ペンタッチに頼らない均一な線による緻密な描き込み、複雑なパースを持つ画面構成などそれまでの日本の漫画にはなかった作風で、80年代以降の漫画界に多大な影響を与えた。代表作に第4回日本SF大賞を受賞した『童夢』や第8回講談社漫画賞を受賞した『AKIRA』など。映像では、長編アニメーション作品『AKIRA』、『MEMORIES』、『スチームボーイ』などを自ら監督している。2005年、フランス政府から「芸術文化勲章シュバリエ」を授与。2013年、日本国政府から、紫綬褒章を受章。2015年、第42回アングレーム国際漫画祭・グランプリを受賞。