大人が読む「ミリタリー・戦争・軍モノ漫画」おすすめ6選【超名作】

GROUNDRESS(グランドレス)

●物語  
●キャラ 
●世界観 
●知的度 
●シリアス
●泣ける 
●笑える 

あらすじ

個人WEBサイトで長期連載中の本格ミリタリーコミックを待望の単行本化!内乱が続くアリストリア島。島で武器商を営むウォルドロン夫妻は、軍から銃の大量発注を受けるが、それは反乱軍と裏で繋がっていたグレゴリオ島軍大佐の罠だった。目の前で夫を殺され、娘を奪われ、自身も左目を潰されたソフィアは、唯一残された形見の狙撃銃を手に、復讐を決意する――。

感想。レビューまとめ

残酷な描写が多々ありますが、その分、深く考えさせられる強烈に知的な作品です。

国家間の戦争ではなく「政府軍」「解放軍」「自警団」の3つの勢力が入り混じる “内戦” を描いた本作は、「戦闘員が足りない、食料が足りない、お金が足りない」と、常に何かが足りない極限状態で進行していきます。

「家族を食わせる為には娘を売るか、どこかの勢力で兵隊になってお金をもらうしかない…。」という窮地に立たされ、生きるために仕方なく戦争に参加している者もいれば、自らが抱く正義の為に命をかける者、理由もなく戦争に参加している者など様々なキャラが登場するのですが、それぞれのキャラが戦うシーンには毎回悲しくて、強く胸を締め付けられます。

戦闘シーンも凝っていて「部隊の配置状況」と「敵の展開状況」、そしてどう攻めるかの「作戦図」を用いて説明してくれるので、実際の戦争ってこんな感じの作戦を立てていたんだなと、とても面白く勉強になります。

物語の展開には「自分だったらどうするか」「どう思うか」と、常に考えさせられ、登場キャラの言動にはハッとさせられ、結末には心を揺さぶられる。残酷で悲しい物語だけど、これほど感動する漫画は滅多にありません。

●連載中:8巻まで発売(2020/2/26現在)


マージナル・オペレーション

●物語  
●キャラ 
●世界観 
●知的度 
●シリアス
●泣ける 
●笑える 

あらすじ

ラノベやゲームを愛好するニート・新田良太(あらた りょうた)。7年続けたニートの立場に耐えかね一念発起、ネットで見つけた外資系軍事企業PMSCsの好条件に魅力を感じ出来心で応募するが……。30歳ニート、異国で知る世界の現実に震える! 『ガンパレード・マーチ』の芝村裕吏が描く人気小説に、気鋭のイラストレーター・キムラダイスケが挑む! これまでのミリタリーアクションとは一線を画す、このうえなくリアルな戦場成長シリーズが開幕!

感想・レビューまとめ

30歳のニートが傭兵の指揮官となり、幼い少年少女で構成された部隊を率いるという、今までにありそうでなかった話です。

主人公は凄い頭脳の持ち主で、十数個に分けられた部隊に対して的確な指示を同時に出せます。戦闘の大半は小隊を分隊に分けて展開するのですが、「なるほど!」と思わず唸ってしまう知的な作戦行動は見ていてとても面白いです。

テンポよくストーリーが進むので、サクサク読めます。シリアスとコミカルのギャップが激しいのも魅力的ですが、時には胸をえぐられる様な残酷な展開もあります。でもその残酷な展開のおかげで、物語の先が読めないようになっていて、それが程よい緊張感を生みだしています。

少年少女達の成長、そして主人公の成長に何度も心を打たれる作品。

●連載中:12巻まで発売(2019/2/26現在)


ゴールデン・カムイ

●物語  
●キャラ 
●世界観 
●知的度 
●シリアス
●泣ける 
●笑える 

あらすじ

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

感想・レビューまとめ

めちゃくちゃ面白いです。絶対に読むべき作品。キャラクター、ストーリー、世界観、アクション、心理描写、ユーモア、リアリティ、全て満点で非の打ちどころがありません。

努力、友情、勝利といった、少年漫画の3大要素なんかクソくらえと言わんばかりの物語で、「お互い利害が一致していれば敵だった者同士が手を組む」なんてのは当たり前です。一緒に行動したからって友情は芽生えませんし、努力して頑張っても負けて逃亡する、なんてことも当たり前にある。これこそ大人の漫画です。

冒険ロマンあり、バトルあり、グルメあり、笑いあり、恋愛あり、ミステリーありで、これでもかというくらいに色んな要素が詰め込まれてますが、非常に高水準なバランスが取れているのが凄いです。この漫画を楽しめない人は居ないのではないだろうかと思います。

とくにシリアスな場面で入る “笑い” のタイミングが漫画史上かつてないくらい上手い。モブでさえ強敵で、愛すべき変態しか出てこないところも最高。

●連載中:16巻まで発売(2019/2/26現在)


攻殻機動隊

●物語  
●キャラ 
●世界観 
●知的度 
●シリアス
●泣ける 
●笑える 

あらすじ

西暦2029年。通信ネットワークに覆われ、膨大な情報が世界を駆け巡っている超高度情報化社会。しかし国家や民族、そして犯罪は依然として存在していた。より複雑化していく犯罪に対抗すべく結成された特殊部隊……公安9課に所属するその組織の名は、攻殻機動隊と呼ばれた。

感想・レビューまとめ

人生の価値観を変えてくる作品。

「このままテクノロジーが発展すると、こんな世界になるんじゃないか」と思わされるほどリアルを追求した近未来の公安部隊のお話です。

「サイボーグ化が当たり前になった社会はどうなっているのか?」
「未来の犯罪はどうなるのか?」
「ロボットがアイデンティティを持ったらそれは生命なのか?」
「自分の記憶を自分のクローンにコピーしたら、それは自分なのか?」

こんな疑問に興味のある人は見るべきだと思います。

ただ、設定が漫画史上トップレベルで細かく、情報量が非常に多いので、理解するには何回か読み直したりする必要があります。

本作は一般的にアーサー・ケストラーの『機械の中の幽霊』や、ウィリアム・ギブスンの小説『ニューロマンサー』に影響された作品だと言われています。どちらも非常に面白い作品なので、気になった方は是非チェックしてください。

ちなみに映画『マトリックス』は攻殻機動隊にインスパイアされて作ったらしいです。

●完結済み:全3巻


ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

●物語  
●キャラ 
●世界観 
●知的度 
●シリアス
●泣ける 
●笑える 

あらすじ

超スケールの異世界エンタメファンタジー、待望のコミック化!! 20××年、夏――白昼の東京・銀座に突如、「異世界への門」が現れた。中から出てきたのは軍勢と怪異達。陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側である「特地」へと踏み込んだ――

感想・レビュー

剣と魔法、エルフにドラゴン、オタク主人公+ミリタリー、そして不自然なほど女の子の戦闘員が多いという異世界ファンタジーのあるあるが詰め込まれていますが、そこはご愛嬌。内容はそんじょそこらの異世界モノとは一線を画します。

異世界と日本が繋がる話なので、「アメリカとか中国なんかの他国から日本の動向を見られている」という視点を描いているところが新鮮です。つまり日本は異世界の国々と “外交” を行わなければならないんです。

世界にはいくつかの国があって、それぞれ対立していたりする中で、日本はどこの国とどのような関係を築くのかを問われるワケですが、それを担うのが主人公です。

主人公率いる自衛隊は、近隣諸国を守ったり攻めたりするのですが、自衛隊だけでなく、途中で仲間になったエルフとか魔法使い達と一緒に戦闘したりもします。

魔法が使えるとはいえ、文明に大きな差がありますので、圧倒的な日本の軍事力で戦闘の多くは無双状態で緊張感は皆無です。でも他の部分で緊張感を出してくるのでそこは気になりません。ファンタジー系が好きな人は是非。

●連載中:14巻まで発売(2019/2/26現在)


幼女戦記

●物語  
●キャラ 
●世界観 
●知的度 
●シリアス
●泣ける 
●笑える 

あらすじ

超合理主義エリートサラリーマンが転生したのは、なぜか幼女だった!? 魔法と小銃の入り乱れる異世界で、軍での出世&安全な後方勤務を目指すが、なぜかエースとして祭り上げられ……?

感想・レビューまとめ

原作の小説は内容が重たかったですけど、コミックは原作に比べて軽いです。なにより「まとめかた(省略化)」が上手くて感動しました。原作の小説より漫画をオススメします。

転生ファンタジー幼女ものですが、王道のケモミミ娘やエルフが出てくることはありません。主人公は幼女ですけど中身はオッサンです。チートスキルを持っていますが、戦闘シーンは生と死のギリギリで展開するので緊張感も抜群です。

戦争に勝つための戦略・戦術・作戦、そして組織で地位を築く為のポジショニング、全てが知的です。上層部との掛け合いでは、シリアスな中にクスッと笑える要素もあります。

●連載中:12巻まで発売(2019/2/26現在)