鬼才 Thomas Brinkmann アルバムリリース。織機の音で制作されたミニマルテクノはもはやアート

ミニマルテクノ初期から第一線で活躍する鬼才Thomas Brinkmann(トーマス・ブリンクマン)が、織り物を織る「織り機」の音をサンプリングして作成したアルバム「RAUPENBAHN」をリリースした。

テネシー州中央織物博物館などにある、初期の産業時代の様々な織り機の音をサンプリングして制作されたトラックは全部で21曲。

録音の大部分は、2017年にBrinkmannがNeumann KM 184(単一指向性の高性能コンデンサーマイク)を使ってサンプリングした音源を使用。追加の録音は、Monika W. recsの許可を得て音源を入手し作成したそうだ。

織り機の“音とリズムだけ”でなく、初期産業時代の織り機が“社会でどのような役割を果たし、環境にどのような影響を与えたか”という部分にフォーカスしたアート性の高い作品となっている本アルバム。

アートとして当時の産業時代に思いを馳せながら楽しむもよし、一種のASMRとして聴くもよし。DJの方は是非MIXに取り入れて頂きたい。