『熱心な脳トレプレイヤーでさえ、実世界のテストで脳力を向上させることにはならなかった。』という結果が実験によって判明した。頭を良くするために必死に脳トレをしていた時間は無駄だったのかも知れない。
「定期的に脳トレを実施している1,000人以上の人々と、脳トレーニングを行わない約7,500人の人々を対決させました。結果、両グループの思考能力の一連のテスト結果にほとんど違いはありませんでした。これは脳のトレーニングがその名にふさわしくないことを示唆している」と、学者たちはAmerican Psychological Associationが発行する査読付き学術誌『Journal of Experimental Psychology: General』で報告している。
トロントの企業 Cambridge Brain Sciences と学者らは、平均で約8か月間の脳トレプログラムを受けた約1,009人の被験者に、パズル、戦略課題などの空間的推論タスクなど12の認知テストを実施し、記憶、推論、言語能力を評価した。結果は、プログラムを18か月以上受講した熱心な人々でさえ、脳トレーニングはプログラムを使用しなかった人々のレベルを超えて思考能力を向上させることはなかった。
年齢、使用したプログラム、教育、または社会経済的地位などで分けて分析しても結果は変わらず、「データをどのように分析しても、脳のトレーニングが認知能力と関連しているという証拠は見つからなかった」という結果に終わったという。
確かに、私の数人の友人はカードゲームやボードゲームなどの頭を使うゲームが大好きなのだが頭が悪い。毎晩のように心理ゲームを繰り広げており、ゲームは強いが他人の気持ちを汲むことができず、話をしていても的外れな意見を述べることが往々にして見受けられる。むしろゲームで頭が良いと思っているのでタチが悪い。
シナプスの最大数は2歳あたりが一番多く、そこからは減っていく一方だそうだ。つまり脳トレは頭が悪くなるスピードを遅める効果はあるが、頭を良くすることはない。ということなのかも知れない。